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「The New Way of Tea展」開幕

21世紀 全米初の茶の湯展(実行委員長 伊住宗晃宗匠)をニューヨークで開催

若宗匠の講演と茶道デモンストレーションに大きな反響


  The New Way of Tea(ザ・ニュー・ウェイ・オブ・ティー)展が、アメリカのニューヨーク市で3月6日〜5月19日まで開催。そのオープニングにあたり、千 宗之若宗匠、伊住宗晃宗匠が渡米され、盛大なオープニングセレモニーが行われました。


ジャパン・ソサエティ外観 国連ビル内で行われたオープニング・ディナーで
挨拶される伊住宗匠


  同展は、茶道のもつ美学と思想を探ることを目的として開催。このような茶の湯の精神的美学と現代文化の融合を図る試みは、全米で初の展覧会となります。主催は、在米のジャパン・ソサエティ、アジア・ソサエティと、財団法人国際茶道文化協会(会長・千 容子若宗匠夫人)。
  伊住宗匠(国際茶道文化協会理事長)は「昨年9月、同時多発テロの惨禍に見舞われたニューヨーク市での開催は一時中止も検討されましたが、ニューヨーク市側から『同時多発テロ後初めての文化行事であり、市民に元気を与えてほしい』との熱い期待を受けて、文化活動・交流がテロリズムを乗り越えられるという思いで開催に到りました。民族や宗教を超えた茶の湯の普遍性が認められたということでしょう」と開催に向けての抱負を語られました。


講演される若宗匠 若宗匠の解説による茶道デモンストレーション


  オープニングセレモニーとして、5日夕刻より、若宗匠の講演と茶道デモンストレーションが行われました。会場のジャパン・ソサエティには約300人が入場、若宗匠の講演に耳を傾けると同時に、その後のデモンストレーションに熱い視線が注がれました。
講演は『茶道の精神』と題して。若宗匠は「伝統とは革新の連続なくしてはあり得ない」とし、茶の歴史から茶道の『和敬清寂』、禅との関わりなどをわかりやすく解説、茶の湯の真髄を語られると同時に、本展への興味を喚起されました。
  また、それに先立って、プレス・プレビュー(記者発表)が行われ約70社を越える内外のマスコミ各社が参加、両会場で若宗匠、伊住宗匠が応えられました。若宗匠は「450年にわたって茶の湯は、千 利休の形作った基本精神を守りつつ、時代に順応しながら進化してきました。 過去を振り返りながら今後茶の湯がどのように展望できるか、その一端を感じ取って頂きたい。」と挨拶されました。
また、今日庵写しの茶室では丁寧に説明され、記者たちの関心が集中しました。さらに若宗匠は全米ネットワークの一つ・CBSテレビのインタビューにも応じられました。

  会場の一つ、ジャパン・ソサエティ・ギャラリーには、今日庵写しをはじめ3つの茶室と、茶道具を展示。もう一方の会場となったアジア・ソサエティ・ミュージアムには、急逝された田中一光氏はじめ内外の代表的なアーティストによる、より実験的な5つの茶室を設営しているほか、両会場で千住 博氏制作の大徳寺聚光院伊東別院の襖絵が制作後初めて一般公開。また、会期中には展示だけでなく、実際に茶会も催されるなど茶の湯を体験できる多彩な企画が展開されます。

  本展では、若宗匠がオープニングを飾られたのをはじめ、茶の湯を介して日本とアジアを結びつけ、さらに民族・宗教を超えた文化交流が実現し、また、アートという視点を通して、21世紀の現代に息づく茶道の新たな方向性を感じさせる意義ある催事となりました。


記者発表(ジャパン・ソサエティにて) 記者発表(アジア・ソサエティにて)

今日庵写しの茶室を説明される若宗匠 故田中一光氏デザインによる茶室

ギャラリーの展示を鑑賞する入場者 千住 博氏作の襖絵の展示


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